【ゼミ】「世界的視野」と「時代の流れ」

gonzou2004-02-20


最近、本当に自分がやりたいことをゼミで実現してやるっていう
思いが強くなってきた。自分がやりたいことを話す回数とそのも
のへの思い入れは比例するだろう。友達と合うと、
「この前言ってたヤツだけどさ〜...」
見たいな感じでどんどん自分から働きかけている。

そこで、つい最近先輩の方から言われた「世界的視野」と「時間
的視野」が自分のやりたいことに深みと広がりを加えてくれた。
前々からいっているように、自分がゼミでやりたいことは「伝統工
芸品などの日本古来から伝わる文化の衰退」を問題領域とし、その
衰退の原因を美術館や展覧会の見せ方が問題と仮定する。

そして、その問題を解決するのが以下の2点である。
①創造的インターフェース
 →伝統工芸品などの裏側に隠されている「作り手の思い」「自然
  観」「質感」などを視覚的なインターフェースによって伝える
  もの。(現在のイメージ的には六角散みたいなイメージ)

②空間デザイン(ミクロ&マクロ)
 →上記のインターフェースを用い、美術館などの空間をコンセプ
  トにちなんだ形にデザインする。


そういったことをその人と話していると、次のようなことをいわれ
た。
「そういった日本だけに限定してやるのもいいけど、もっと世界的
な視野をもって物事を捉えてみたらどうかな?日本と海外の文化を
つなげるようなさ。そして、そこにその時だけの解釈をするんでは
なくて、そこに歴史的な流れを組み込めばもっと自分の世界が広が
るんじゃないのかな〜」

自分の視野を広げるために、空間的な視野を広げ、時間的な視野を
広げる。それら双方を行うことにより、自分の問題意識を点で捉え
ることなく、3次元的に捉えることができるようになる。今回の構想
していたゼミの内容に加えるならば、

まず、捉える伝統工芸品などの美術品の領域を京都にする。京都に
置いた理由は、過去において京都は世界的な大都市であり、様々な
世界の文化が京都を通って日本に伝わっている。そういったプロセ
スの中で「創造」と「模倣」を繰り返し、様々な日本古来から伝わ
る伝統工芸品が生まれてきた。つまりは、京都の伝統工芸品には世
界的な歴史的な流れを汲んだものが多いということである。

そういった観点から、これまでは日本の中での様々な伝統工芸品の
つながりを見ていくという感じだったが、日本の伝統工芸品が世界
のどういった文化に影響を受けたのか、またその逆もしかり。そう
いったつながりまでもを視覚的に捉えることができれば、その美術
館で展開されるコンテンツに深みを加え、伝統工芸品の新たな見方
を展開することができるのではないだろうか...

先ほどからいっているように、現在の京都の美術館にはそういった
新たな視点を持たせてくれるような見せ方をしていない。一つの伝
統工芸品には一つのコンテクストしか含まない見せ方をしている。
しかし、実際には一つの伝統工芸品から様々なコンテクストの広が
りが展開されるだろう。