【ゼミ】「集合行為のジレンマ」と「コモンズの悲劇」

環境経済学ロナルド・コースは上記で説明した「集合行為のジレンマ」を環境の分野で応用している。つまりは、ある決まった面積の牧草地が存在し、Aという農民、Bという牧畜家が共に操業している。双方が双方の利益に影響を与えないなら、双方の利益が最大になる点が社会的な利益最大点。けど、Bで飼っている羊が、Aの農作物を荒らしてしまう危険性が存在すると、双方が利益が最大になる点を追い求めると、その牧草地は悲劇に陥るという話。その問題を解決するために、コースは政府の規制を行うのではなく、双方のアクターによる直接交渉が肝になると述べている。俺のモデルにおいても、そういった直接交渉は非常に重要だと思う。けど、その交渉が邪魔くさかったり、時間がかかったりすると、交渉が行われない。そういった方向に向かないように、仕掛けが必要だ。その仕掛けが、記号論アウェアネス